こんにちは、にけです。今回は書評にチャレンジしてみました。書評は人事部のほうからも応援されている企画なので頑張ろうと思います!
「キュレーション」という言葉自体は、去年からぽつぽつ出てきていたのだけれど、この本が出てからは一気にメジャーになったような気がします。今回はそんな「キュレーションの時代――「つながり」の情報革命が始まる」(佐々木俊尚著・ちくま新書)を読んでみました。以下、書評です。
キュレーションの定義について、著者の佐々木氏は本書の中でさまざまな表現で説明しているが、一番わかりやすいのはtwitter上での次の発言だろう。
佐々木氏はキュレーションを情報過多の時代における解決の方向性の1つとして紹介している。
本書の内容を端的に言うと、ソーシャル化がどんどん進み、情報の流れ方が変化した現代において、一次情報(コンテンツでもよし)の獲得や発信よりも、爆発的に増えた情報を整理・選別し、付加価値をつけたり、その人なりの視点(感覚・センス)を提示したりすることが重要になるのではないか、ということ。
インターネットの普及など技術の発展により、情報の流れ方が権力のある人間から、権力のない人間へと流れるというトップダウン型から、網目のようなモデルで情報が行き来する時代へと変化した。今まではインターネット上の情報の整理、選別を機械にやらせていた(Googleなどの検索エンジンを例に取ると分かりやすいかも)のが、より人的な要因による情報の整理へと進んでいる。“Twitter”は情報を時系列という機械的な基準で並べているが、“foursquare”などの位置情報を活用したアプリの台頭を見ていると、位置情報という(より人的要因で左右される)基準で情報を整理することが付加価値を生むことが分かる。“Facebook”に至っては、人間関係で情報を整理するという方向性に進んでいるのだから、恐ろしい、というか技術の進歩に驚愕させられる話だ。
●ニコニコ動画はキュレーションの理解には最適!
私がキュレーションと言葉から連想するサービスは「ニコニコ動画」と「tumblr」の2つ。「NAVERまとめ」もキュレーションの代表格として扱われることが多いが、これに関してはこの記事(http://ascii.jp/elem/000/000/584/584037/)が参考になるだろう。「tumblr」というウェブスクラップサービスは、自分で好きな情報を集めたり、フォローしている他人が集めた情報から好きなものを選んでスクラップしたりという誰もがキュレーターになることのできるウェブサービスだと思う。
「ニコニコ動画」に関しては少々話が長くなる。まず、一昨年の年末に出現した「人類には早すぎるランキング」シリーズがキュレーションの代表として挙げられるのではないかと思っている。このランキングはニコニコ動画にアップされている数多くの動画から、ランキング作成者の独断と偏見により(この人のセンス任せとも言える)動画がピックアップされる。このランキング作成者の選定の切り口が面白く、従来のランキング(再生数など機械的な基準)では拾われないようなマイナーな動画ばかり取り上げるのも特徴的だ。
また、ニコニコ動画に最初からある機能である「マイリスト機能」も、キュレーションであると言える。自分の気に入った動画を整理し、そのリストを他人に対して公開することも可能、という機能だ。情報の整理、という観点では本棚やウェブのブックマークなど以前から行われていたが、共有することで新たな意味や価値が生まれる、ということは今の時代ならではのことだろう。
さて、ひとまず本書における印象や感想を簡単に述べさせてもらうと、2011年現在のウェブサービスの潮流や現状を把握するには最適な本。ただ、例としてあげているエピソードが長かったり、表現が少し冗長だったりするので分かりにくく、読みづらい部分が目立つ……といったところだろうか。良い本だと思うので、一読して損はないと思う。
●キュレーションは「思考停止」を超えられるか
ここからは、キュレーションに対しての個人的な感想や考察を述べる。気になっているのは、キュレーションは「思考停止」の潮流を止める手段になるのか、という点だ。この本を読んでも、全ての人が情報のキュレーターになれるとは到底思えなかった。一部のカリスマがキュレーションした情報を受け取る大衆という構図が崩れるとは思えなかったのだ。今までは情報の提供者がマスコミだったものが、カリスマや専門家に取って代わっただけなのではないか、ということだ。
権威ある人間が発信した情報を受け取り、何も考えずに広めてしまう、という点では状況はもしかすると更に悪化しているかもしれない。情報が手に入りやすくなった分、自分で考える必要性がなくなってきているからだ。ブログを書く、自分が情報の発信者となるような場合には情報を整理し、他人に伝わるように整形しなければならなかった。Twitterなどのミニブログというのは参加のハードルを下げるものの、人から思考や整理というステップを奪いかねない。思考や整理というものを他人に委ねることが「キュレーションの時代」の一側面でもあるかもしれないのだ。人間が情報の収集に対して、より動物的(脊髄反射的)になり、整理や思考をやめてしまうかもしれない、キュレーションはそんな思考停止へのリスクがあるようにも思える。情報過多の時代の解決策としてキュレーションを挙げるのならば、この思考停止の壁をも越えてほしいと切に願う。キュレーションという概念の普及が人々にどのような影響を与えるか目を離せない。
書評:キュレーションの時代――「つながり」の情報革命が始まる - よちよちIT戦記 Det tycktes kretsa kring hästen att lämna i slutet var att fånga några steg ...... Hej Hej ....... där utgången utan att titta tillbaka, problemet med prinsessan i slutet där det kan tillämpas. Sedan galopperade bort. Vilken röra, man,lite vägrade också att hjälpa till. Mei började frukter ledde till hans karaktär försvann i riktning mot en liten sten, dra hästen framåt för hans folk öppna sidodörren. http://canada-goose-jacka.weebly.com ,Canada Goose ,[url=http://canada-goose-jacka.weebly.com]Canada Goose[/url]
投稿情報: Canada Goose | 2013/11/19 15:17