岡本一郎 「グーグルに勝つ広告モデル マスメディアは必要か」(光文社新書)
756円
ネット登場以降のマスメディアの動向について、メディア=広告媒体としての考察。おおよそそのとおりと思えるし、私自身が会社説明会で(ウェブメディアに所属する視点から)話をしている内容と同一。しかしながら、新聞に関する項目については、楽観的すぎやしないかと思う。
確かに、新聞というメディアにも、今後発展していく余地は、可能性として多々残されているが、それを客観的になぞっていてもしかたがない。その客観的な戦略をとることができない最大の理由---新聞社の「感情論」にむちょっと踏み込まないと正確な推論にならないと思う。
そういう道が残っていても、感情的にそこを選択できないのが現在の大新聞社の姿であって、そして感情的に誤った選択をするというのが、歴史を見てみるに、一大勢力の没落の最大原因なのである。
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