情報を得ることが難しい時代であれば、情報量=価値という等式は成り立ちます。量に価値が比例する。だから情報量の増加を支援するビジネスにも強いニーズがあった。量を多く発信できる人(組織)にも価値があった。
しかし、現在のように情報を得ること自体は容易で、さらに差別化されない情報が大量に発信されるようになると、情報は選別することのほうが大切だという状況になります。量を最大化することへのニーズは弱くなり、質の最適化が強く求められるようになってくる。
ソーシャルメディアが受け入れらている状況は、それを端的に表しているでしょう。情報を得るときに必要なのは、量の最大化よりも、信頼する友人知人の「いいね」をフィルターとする選別のほう。そういった選別は納得感があり、受け入れやすい。
これを情報を発信する立場から見ると、一方的な思惑で情報を届け、行動をしてもらうという、昔ながらのマスマーケティングの想定がだんだん難しくなります。
採用の世界の話では、たとえばリクナビ2014は、いよいよユーザー(就活生)ごとのフルカスタマイズへと変化を遂げようとしている、とのこと。
リクナビが変わるというのは象徴的です。大きなトレンドとして、学生が触れる情報は最大化ではなく最適化の方向に動くということを、採用担当者は意識せざるを得ない。
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