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2011/02/05

コメント

浦野

sakaiさん>

コメントありがとうございます。「関係性資産」って良いワーディングですね。ストンと腑に落ちます。
新卒採用で関わった方々がキャリア採用の対象となるばかりではなく、例えばベクトルを未来に向けると、中学生や高校生なども関係性資産の対象になりますね。
関係性資産の大きい企業であるほど、採用に関するさまざまな制約から自由になれますし、関係性資産を蓄積できる個人は、雇用や仕事に関する自由度が高くなると思います。
そういう時代に「採用」をどう構築するのか、そもそも「雇用関係」のありかたはどう変わっていくのか…そんなことを考えていくにあたり「関係性資産」というものの捉え方がとても役立つように思います。

浦野

萌子さん>

コメントありがとうございます。こういうように議論を深めていてだけたり、フィードバックをいただけるのが、ありがたいです。
萌子さんのコメントに回答する様な形で、補足させていただきます。

(1)について:
就職ナビサイト(やそれを利用する採用担当者)の設計思想・発想のあり方について考えてみる必要があると思っています。
本当に今のナビサイトが「興味のある企業の事を知る」場に(構造的に)なりうるのか、ということです。

就活生の皆さんから最近よく聞くのは、「リクナビは情報源としては使っていませんよ」という言葉です。説明会予約のために企業側に強いられて使うことはあっても、純粋な情報源として就職ナビサイトは使っていない。情報感度が高い学生さんであれば、なおさらでしょう。

就職ナビサイトの設計思想は、企業にとって都合のよい情報を掲載する場としてしか存在せざるをえないので、学生にとって有利な情報収集の場であるという前提には立っていません。もちろん、それが、たまたま、就活生にとっても必要な情報だということが結果的にはあると思いますし、そうしようとする企業側の努力も充分あると思いますが、それは偶然なのだと思います。設計思想の範囲外の出来事であるからです。

リテラシーの高いユーザーにとって、「都合のよい情報だけ押し付けようとする企業側の態度」は、今後ますます信用されないものとなってくると思います。これは、飲食/就職に限らず、あらゆるマーケティングに共通することではないか、と思います。

「企業にとって有利な」が必ずしも「学生にとって不利」とは限らないというのは、現象として確かにおっしゃる通りだと思いますが、そもそもの設計思想を考え直さないと、ユーザー=就活生の感覚の変化に追いついていけないのではないか、という危機感が(1)の項を通じて考えたいことでありました。


(2)について:
政府が打ち出した、「既卒を新卒扱いする」というのは、私も良く分からない発想だなぁと思っています。(笑)
ここでお伝えしたいのは、「新卒採用」なんていう発想自体が、高度にネットワーク化された時代にはますます無意味になってくるのではないか、ということです。そのことを採用担当者が先見性をもって見ていくべきなのではないか、と。新卒採用という概念がなくなれば、既卒者うんぬんという話もでてきようがない。

おっしゃるような「そもそも新卒学生がユーザーなわけで」という既存の発想が、これからの時代に生き残っていくのか、ほんとうにそれって、「そもそも」なのか…そんなことを特にここ1年ほど、急に考え始めています。

sakai

今の新卒採用の構造は、本当に課題が多く人事側も大学側も、なんとかブレークスルーしたいと思っているのに、なかなか共同解が探せない状況だと思います。が、可能性はあると感じています。

新卒学生は毎年0リセットされても、キャリア採用の対象としてどんどん蓄積されていきます(笑)。関係性資産は、その意味でも重要だと思います。

萌子

中村仁氏のエントリは「飲食店」だが「就職サイト」でこの展開を応用するのは無理がある気がします。

(1)「学生と企業の利益は背反する」という枠組みが前提
(2)新規顧客の獲得という前提

とありますが(1)についてはお互い「興味のある企業の事が知りたい、ターゲット学生を集めたい、という目的があり、最終的にはうまくマッチングする企業、学生が探せたらOKなのではないでしょうか。つまりどちらかの利益がもう一方の利益に絶対つながらないとは言えないと思います。
また(2)についてもそもそも飲食の顧客とは違い、毎年ゼロリセットされる「新卒学生」がユーザーなわけで、ある意味当たり前なこと。しかも昨年の内定率低下(これは単にリーマンショックに代表される不景気が原因ではないと思いますが)を受けて、なぜか既卒して間もない学生(だいたい3年ぐらいと言われている気がしますが、定義もあいまい…)を「新卒扱いする」という何だかわけのわからない制度まで生まれました。
だから何?
というのが(2)の考察です。

そんな感じで中村仁氏のエントリは着眼点といい、素晴らしいなぁと思いますが、それが就活に当てはまるかというと、うーん、な感じがしました。

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